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感染症対策

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第1回感染症対策委員会

公立相馬病院の伊藤です。
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、昨日(1/9)福島市で県医師会の感染症対策委員会が開かれ、出席してきました。
要点のみご報告いたします。

(1)   平成30年度感染症危機管理研修会の報告
平成30年12月9日(日)、福島グリーンパレスで開催され、122名の参加がありました。
演題は、
1)「医療・福祉施設におけるフットケアを行うための基礎知識」
佐田大学医学部形成外科 技術補佐員 石橋理津子様
2)「発展途上国から帰国した初音宇患者が受診した さあどうする?」
福島県立医科大学附属病院総合内科 教授 濱口杉大先生

(2)   平成30年度感染症危機管理研修会の企画
・テーマ(案)
1)インフルエンザに関して(新型インフルエンザへの対応、治療薬の副作用など)
2)麻疹、風疹、百日咳など成人も注意が必要な感染症に関して(予防、行政の取り組みなど)
3)結核、梅毒などの流行状況、患者発生時の対応など
・日時(案):平成31年7月7日(日)15:00〜17:15
・開催場所(案):ホテルハマツ(300席)、郡山ビューホテル(300席)など

(3)    鳥インフルエンザ発生時における医師の派遣に関する説明(福島県健康増進課より)
・高病原性鳥インフルエンザ発症時、防疫作業員(県の職員)に対して、以下の業務を担当する。
1)  集合センターにおける作業前、作業直後の健康調査時の診察
2)  作業中の健康管理
3)  抗インフルエンザ薬(タミフル等)の予防内服の指示
・基本的には各保健所の医師が対応するが、養鶏場規模が5万羽以上になった場合、その養鶏場がある地域の医師会に協力要請が入る。
・ここ数年は福島県内では鳥インフルエンザの発生はない。
・医師は集合センター(公民館、体育館など)のみで業務を行い、防疫現場へは入らない。
・相双地区にも養鶏場はあり、比較的大規模な施設もある。ただし、感染予防の観点で所在地は公表されていない(県は把握している)。
・勤務は8時間労働、24時間3交替制で、報奨金、交通費など支払われる。医院を休診した際の休業補償はない。県が保険に加入しており、当該医師が感染した場合の治療費、入院費、死亡保障金などは支払われる。
・他の医師会では既に発生時に備えて医師を数人登録しているとのこと。
・相馬郡医師会ではどのような対応を取るか検討が必要。
・急に派遣命令がきても、当日の外来診療予約をキャンセルすることは困難。診療時間外のみの応援ではだめなのか、などの意見が出ていました。
・数年前からこの事案に関しては、県より医師会へ協力要請がきており、何となく受ける形になっていたようですが、今回は応援体制の詳細に関して再度、県へ質問を提出したので、その回答待ちと言うことになります。ただし、いつ鳥インフルエンザが発生するかはわからないので、相馬郡医師会としても派遣要請が入った場合に、実際誰が診療応援に行くかを決めておいた方が良いと思われます。

以上です。
よろしくお願いいたします。

公立相馬総合病院小児科 伊藤正樹

平成30年度福島県医師会医療安全推進研修会

先日「平成30年度福島県医師会医療安全推進研修会」が郡山市で行われました。日本医師会常任理事より「新型インフクエンザ等への対応」の講演がありました。

2009年2月に「新型インフルエンザ等対策行動計画」が策定されました。それを受け、県・市からも同計画が発表され、有事の際には速やかに対策委員会が立ち上がります。

 当時のターゲットはH5N1、H7N9の2種類です。H5は1997年に香港から報告され、現在まで16か国で800人の感染が報告されており、内454人が死亡、致死率56.8%です。

ヒトーヒト感染が証明されていますが、2017年9月以降の報告はありません。H7は2013年上海から報告があり、致死率37.6%です。まだヒトーヒト感染の報告はありません。

いずれにせよ前回のパンデミックとは比較にならないほどの致死率です。現在プレパンデミックワクチンは約1000万人分備蓄しているそうです(H5N1に対するワクチンです)。

しかしこの計画書だけでは2009年・10年のパンデミックの時と同じように現場の混乱が懸念されます。そこで今年4月に相馬郡医師会相馬支部代表者と保健センター、相双保健所が集まり話し合いを行いました。

 この会議では様々な問題が提起されました。

 ・診断についてー迅速検査でA型陽性後確定まで患者をどこで待機させるのか?確定までどのくらいの時間がかかるのか?

 ・プレパンデミックワクチンの供給はどの時点で始まり、特定接種対象者の分は速やかに供給されるのか?特に医師以外のスタッフの分の確保はできているのか?

 ・集団接種となる住民接種(3週間後2回目接種)にどのくらいの時間がかかるのか?

  相馬市としては2チームで80日必要との試算が出された。こんなに時間をかけられないので、チーム数をできるだけ増やし、接種場所も投票所などを考えるよう要望した。

 ・外来対応については、前回有効だった仙台方式(手上げ式、該当医療機関に抗インフルエンザ薬を集約)と名古屋方式(夜間診療所に患者を集め、医師会からスタッフ派遣)を参考にすべしと。

・入院対応について。最低でも病棟単位で対応に充てる必要あり、隔離病棟とし、スタッフも固定。その病棟の患者を周りの病院が引き受けれるよう病病連携を事前に決めておく必要あり、などを考慮する。

・感染拡大防止の点から、死後何時間まで感染力を持っているのか?2009年・10年の時は、死後数時間後の病理解剖の肺から生きた ウイルスが分離されている。

H5・H7に関しては不明。

他にもいろいろと具体的対応についての質問がでました。

 いずれにせよこの計画は各自治体毎に決めなければいけません。相馬市でも近いうちに2回目の会議を行おうと思いますので、後日結果を報告します。

                相馬郡医師会 会長  船橋裕司

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