一般社団法人 相馬郡医師会 公式サイト

お知らせ

ホーム > 会員ページ > お知らせ > 学校保健 > 令和元年度 小児アレルギー講演会

令和元年度 小児アレルギー講演会

令和元年10月2日に開催されました。
場所 相馬市民会館 多目的ホール
時間 18時00分から 質疑応答を含め2時間
司会 山口英夫
座長 武山 彩
演題 「小児のアレルギー疾患保健指導の手引きを活用するために」
講師 古川 真弓先生
   (東京都立小児総合医療センターアレルギー科)

協力 NPO法人 アレルギーを考える母の会(代表 薗部まり子)

公立相馬総合病院小児科の武山です。

昨日10月2日に相馬市民会館で行われました、相馬地区食物アレルギー対策連絡会の講演会についてご報告します。講師として古川真弓先生をお招きし、「NPO法人アレルギーを考える母の会」の協力のもと開催しました。保健師、医療関係者、栄養士、保育士など、予想参加人数をはるかに超える93名が聴講しました。

今回の講演会のテーマは、「アレルギーの発症予防のための保健指導」です。

まず最新の研究結果より、離乳食の開始を遅らせてもアレルギーの発症予防にはならないことや、乳児期早期からのスキンケアが食物アレルギーの発症を予防する可能性があることについて説明がありました。

古川先生は、東京でアレルギーに関する患者相談に長年携わっておられるそうです。そこでの経験を踏まえた、具体的な患者指導を教えていただきました。

まずはアレルギーで悩んでいる家族の話を『傾聴』し、アレルギーに対する正しい知識と標準治療を理解したうえで、現在の患児の状況を把握して、適切な医療機関への受診へつなげる、というお話しでした。

環境保全再生機構や厚生労働省が作成している各種パンフレットの中から、自分が説明に使いやすいものを準備しておくとよいと教えていただきました。

古川先生らが作成されたスキンケア指導の動画(赤ちゃんが泣きながら石鹸で顔を洗われている様子)は、患者指導の場で使えたらいいなと思いました。講演会で配布された資料の一部を添付いたしますので、ご覧いただければ幸いです。

講演会終了後、古川先生やアレルギーを考える母の会の園部さん、長岡さんを囲んだ食事会を行いました。古川先生は群馬県高崎市出身で、出身大学が米村先生と同じ獨協医科大学であることから、大いに話がはずみました。参加してくださった先生方、ありがとうございました。

今回の講演で得られた知識を、保健師さんたちが実際に保健指導として役立てていけるように、今後も働きかけていきたいと考えています。

武山 彩

Q&A 相馬郡医師会

相馬郡医師会 保健指導

 

 

毎年行っているアレルギー研修会を本年も行います。

本年4月小児の「アレルギー疾患保健指導の手引き」が厚労省より作製されました。
母子保健に携わる医療従事者が患児に適切にアレルギー指導を行うことが出来るよう、
発症予防、増悪の予防などQ&Aで書かれています。
診療の中で、親から質問されたりした場合、小児を診察しない先生方にも役立つと思います。
ここ30年くらい?でアレルギー診療はずいぶん変化しました。ものによっては180度転回しました。
食事アレルギーで何でも制限した時代、
米、小麦を禁止され、粟、稗を食べさせられている子がたくさんいました。
アトピーがあれば、すぐIgE検査して制限したこともあります。(深く反省)
すでに出来上がってしまい、今でも制限しなくてはいけない子どもはまだまだ多くおります。
この子達は、これからどう生活していったら良いのでしょうか?
これから産まれてくる子にアレルギーを作らないためには、我々はどうしたら良いのでしょうか?
アレルギー予防のため、離乳食はなるべく遅く?(卵は控える?)
アレルゲンはとにかく排除する?
制限されていたにも係わらず、そっと食べさせていた祖母や祖父がいた?(ホントにいけなかった?)
アレルギーは妊娠中、授乳中の母親の食事が原因?
これらは本当でしょうか??
2000年のアメリカ小児科学会の指針は
1.妊娠中、授乳中の母親はアレルギー食品は避けること
2.乳製品を与えるのは、1才以降、卵は2才、ナッツや魚は3才以降
になっていました。
2008年になると
妊娠中、授乳中、離乳食でアレルギー食品を避けても、アレルギー予防に効果があるという、科学的根拠はない
と回りくどい言い方になってきました。
では、現在の方針は?
アレルギーを完治させることはできるのでしょうか?
ご興味のある方は、ぜひご参加ください。
山口 英夫
福島県相馬市中村1-3-27
やまぐち小児科医院